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2017年11月14日火曜日

【エフェクター】Friedman BE-OD


ゲイン量★★★★★
音作りの幅★★★☆☆
コストパフォーマンス★★★★☆
オススメ度★★★★★


あの高級アンプの音が手軽に入手できるということで発売当初から人気を博し、今もなお高い人気を誇るペダル。
アンプメーカーが作るエフェクターらしく、歪みの質は非常にナチュラルでアンプライク。
”OD”と銘打ってはいるものの、歪み量はメタルも余裕でこなせるほどのハイゲイン。
しかしよく歪むエフェクターにありがちな音の荒々しさやミドルの物足りなさ、プレーン弦の細さは皆無。
これ一つでバッキングからリードまで余裕でこなせるバランスの良さが魅力の一台。

内部トリマで全体のゲイン量を調整できるものの、全体としてはやはりハイゲインを得意とする印象。
Gainノブは12時以降は殆ど歪みは変わりませんが、それ以前の幅は上手く調整されています。
レクチファイヤなどの硬質な歪みではなく、ブラウンサウンドのようなクラシックで柔らかなタイプの歪みであるため、ブースター的にも使えますね。

ハイゲイン系ペダルの宿命として、ゲインを上げると低域がぼやけがちになるという欠点がありますが、これはTightコントロールを搭載することで克服しています。
Amptweaker製品にも見られるコントロールですが、こちらもほぼ同じようなものです。
Tightを上げることで低域が引き締まり、加えてプレゼンス成分も乗っかってきます
「ハイゲインでもキレの有るリフが弾きたい」という要望に十分応えてくれます。
逆に下げることで低域がルーズになるとともに広がりが出てくるため、ドゥームなリフやローゲインでのコードプレイにも対応可能です。

Bass、Treble、Presenceコントロールの効きは悪くなく、特にTrebleコントロールの調整が音作りの肝になってきます。
ペダルの音自体はかなりミドルがリッチなモダン系なため、いわゆるドンシャリ系の音を作る際はTrebleとTightを上手く使ってやる必要があります。
逆にBassはそれほど上げなくても十分に出てくるため12時位で問題ありません。
Presenceはアンプによって適宜微調整するくらいでしょう。多弦ギターの場合は上げ目にしておくと低音リフが際立ちます。

上質なハイゲインディストーションであり、かなりアンプライクな歪の質ですが、ピッキングニュアンスの再現性は高いとは言えません。
メタルディストーションとはまた違う、上質なコンプを噛ませたようなコンプ感があるため、どうピッキングしても粒立ちが揃ってしまいます。
それがまた弾いていて気持ちいいのですが、手元でニュアンスを付けたりボリュームを弄ったりするようなプレイには向いていないと言えますね。
逆にライブやレコーディングなどで上手く聞かせたいだとか粒立ちを揃えたいだとかの場合には非常に心強い味方となってくれるでしょう。
これだけのゲイン量を持ちながらノイズが少ないのも使い勝手が良いポイント。

18V駆動にも対応しており、9Vとは別格の良さがあります。
まずゲインレンジが広くなり、Gainの調整幅が広がるためローゲインでも扱いやすくなります。
それでももともとのゲインが高いため、ハイゲインの用途でも全く問題ありません。
加えて音自体のクリアさや迫力が上がり、よりアンプライクな弾き心地になってきます。
前述のコンプ感も多少薄くなりますが、それでも無くなるというわけではないので要注意。
またEQの効き、とりわけTightコントロールがよく効くようになるため、音作りがしやすくなるのも特徴と言えますね。
18V駆動できる場合はぜひ18Vで使用することをオススメします。

試奏動画もアップしているのでチェックしてみてください。


私も59 preampと併用して愛用しており、リターン端子のないアンプの場合はこちらを使用しています。
アンプを選ばず、一定のラインをクリアしていさえすればまず間違いない音が出せるのも魅力の一つ。
JC-120だろうがマーシャルだろうがVOXだろうが、これを使えばたちまち気持ちのいいハイゲインサウンドが得られます。
またBE-ODのゲインを下げてボリュームを上げ、59 preampをブーストしてやるとリードに最適なトーンが得られます。

以上、FriedmanのBE-ODでした。

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