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2017年12月19日火曜日

【エフェクター】Noah'sark Distortion "B"

歪み量★★★☆☆
音作りの幅★☆☆☆☆
コストパフォーマンス★★★★☆
オススメ度★★☆☆☆

安価ながら実用性の高いエフェクターをラインナップしているNoah'sark。
しかしながらスイッチャーやパワーサプライの陰に隠れ、エフェクターにスポットがそれほど当てられていないように思えます。
今回はそんなエフェクターの中からDistortion"B"をご紹介します。

こちらはMESA BOOGIEのサウンドを再現したエフェクターになります。
モデル名の”B"はMESA BOOGIEの”B"です。
もちろん”B"ですから、レクチ系ではなく、れっきとしたブギーの系列であるマークシリーズのトーンを再現しています。
ですのでMESA BOOGIE系エフェクターと聞いてレクチサウンドを期待すると肩透かしを食らうエフェクターです。

音は非常にミドルがふくよかでシルキー。ゲイン量はオーバードライブとディストーションの中間程度といったところ。
誤解を恐れずにいうと、TS系オーバードライブのゲイン量をそのまま上げたような感覚です。
コンプレッション感は強めで音の粒が揃いやすく、歪みの粒も細かいためリフよりはリードに向いたサウンドと言えるでしょう。

2つのゲインノブがそれぞれ高域と低域を担当しており、それぞれの組み合わせでゲイン量とイコライジングを同時に行います。
しかしながらその差は大音量で鳴らさないとわかりにくく、小音量ではどう変わっているのか実感しにくいのが難点です。
普通にトーンコントロールが欲しいと思うエフェクターは久しぶりでした。
ですのでアンプの方で積極的にイコライジングするか、グライコあたりを後段に入れてコントロールしてやるのがいいでしょう。
同系統のDistortion"M"はMarshallを再現したエフェクターですが、こちらはトーンコントロールがあるため使いやすいです。

マークシリーズのサウンドを狙うというコンセプトは良かったものの、残念ながらそのサウンドからマークシリーズっぽさは微塵も感じられません。音自体もアンプライクではなく、エフェクター然としたのっぺりしたサウンドです。
またトーンコントロールとゲインコントロールを組み合わせてしまったのも使いにくさに拍車をかけています。初心者にはオススメしにくいエフェクターと言えるでしょう。
これらがこのエフェクターの評価の低さというか、スポットの当たらなさに現れているという印象です。

グライコなどの外部EQと組み合わせればそこそこ使えるサウンドになってくれるので、サブや自宅練習用として使うのがいいところかと思います。


以上、Noah'sarkのDistortion"B"でした。

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