音作りの幅★★★☆☆
コストパフォーマンス★★★★★
オススメ度★★★★☆
ディストーションの始祖であるdistortion+をリリースしたのはご存知MXRですが、そのMXRには他にも数多くのディストーションがラインナップされています。
今回はその中から比較的扱いやすい'78 distortion(以下'78)をご紹介します。
2011年にMXRの高品質なラインとして企画されたCustom Badassシリーズ。
大きな特徴としてはヘアライン加工された高級感ある筐体と、高音質なバッファ回路、そして現代のサウンドにマッチするようデザインされたモダンな音質が挙げられます。
この'78は従来のMXRとは一線を画すゲイン幅の広さが取られており、またトーン調整による実用的なサウンドの幅が広くなっています。
全体的な音の傾向としてはMXRらしく、カラッと乾いたアメリカンなサウンド。
MXR DistortionⅢと比べるとよりサステインが効き、かつゲインが上にも下にも幅広くなっています。
ゲインを下げるとほぼクリーンまで落ち、上げていくとJCM900程度まで歪みます。
そしてゲインがどの位置においても音のハリが失われず、音がグシャグシャに潰れてしまうこともありません。
トーンは10時~12時程度で使うのを基本に、あとはアンプやギターとの兼ね合いで上げ下げするのが良いでしょう。
サウンドが基本的に乾いているので、あまり上げすぎるとギンギンしてしまう点に注意が必要です。
CRUNCHスイッチをONにするとゲインが少し上がり、中域がややカット、低域がややブーストされるためサウンドもダークになります。
CRUNCHスイッチを入れた場合はトーンを上げ気味にしてやると音抜けが良くなります。
'78はギターボリュームやピッキングニュアンスに対する反応が良いのも優れた点です。
ボリュームを絞ってアルペジオやカッティング、ボリュームを全開にしてリード・・・なんて使い方がとてもやりやすいペダルです。
音のスピード感もなかなか速く、速いパッセージでも音がダマにならないのもポイントです。
反面ピッキングの粗が出やすく、かなりダイレクトに出力されるため弾いていて疲れるという側面もあります。
そういう場合はCRUNCHスイッチを入れてゲインを上げ目にすると多少コンプレッション感が出て来るため、音との兼ね合いで調整しましょう。
トランジスタアンプとの相性がよく、スッキリした歪みとドライな音質を十分に活かすことができます。
一方で真空管スタックアンプと組み合わせるとかなり暑苦しいミチミチしたトーンになりがちです。
その場合はアンプ側の低域と中域を絞りつつ、'78のCRUNCHスイッチを入れてやるとうまくいくことが多いです。
発売当初はやや高価でしたが、今はかなり安く売られています。
1万円出せばお釣りが来るエフェクターとしてはかなり完成度の高い部類ですので、ディストーションの最初の一台としても、サブに追加する一台としてもオススメできる良いペダルです。
以上、MXR custom badassの'78 distortionでした。
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