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2018年2月6日火曜日

【エフェクター】BOSS MS-3

利便性★★★★☆
使いやすさ★★★★☆
コストパフォーマンス★★★☆☆
オススメ度★★★★☆

2017年、発売されるやいなや完売が相次ぎ、現在でも品薄状態が続くマルチエフェクター/スイッチャーです。
スイッチャーとマルチエフェクターを組み合わせるというアイデアをBOSSクオリティで製品化したわけですから、人気になるのも頷けます。
そしてその品質も扱いやすさも、間違いなくワールドBOSSクオリティだったのです。

まず基本的にはマルチエフェクターという認識でいいと思います。
単体でも十分使用可能なマルチエフェクターに、3つのエフェクトループが搭載されている、と考えると使い方もスムーズになります。
マルチエフェクターといってもアンプシミュレーターやキャビネットシミュレーターは搭載していませんのでご注意ください。
あとルーパーも内蔵していません。チューナーは内蔵してます。

内蔵しているエフェクトは安心のBOSS品質。
まず普通に使う限りで音質や使い勝手に不満が出ることは無いでしょう。
歪み、空間系、モジュレーション系、ダイナミクス系、EQと想像しうる限りあらゆるエフェクトが搭載されています。
良くも悪くもBOSSサウンドですので合わない人には合わないでしょうが、少なくともいわゆるデジタル臭さやマルチ臭さみたいなものはかなりのレベルでありません。
特に歪み系は目を見張るほどに良くなっており、COSMやMDPなどで培った技術をふんだんに活用しているなという印象です。
逆にモジュレーション系や空間系はBOSSらしくあっさりとクセのない仕上がりになっており、どんな人でも扱いやすいと思います。
特に私は歪み系のMETAL DSやdistortion +が気に入りました。

そしてエフェクトは自由に並べ替えが可能というのもウリです。
歪みの前にモジュレーション系や空間系をかけたり、一番最後にEQをかけたりなど使い方は様々です。
普通のエフェクターボードでこうした入れ替えをするのはなかなかの大作業なわけですが、MS-3であればノブ一つで変更可能なのでいろいろな接続順を気軽に試すことができますね。
なおエフェクトループについては順番を入れ替えることはできず、またエフェクトループの間にMS-3内蔵のエフェクトを挟むことはできません。
3つのエフェクトループはそれ全体で一つのエフェクトブロックというように考えて接続する必要があるわけです。

フットスイッチは4つ+1つの計5つです。
設定でそれぞれのフットスイッチに自由に役割を割り振ることができ、例えば1つのフットスイッチで2つのエフェクトをONにしたり、1つをONにしてもう1つをOFFにするなどが可能です。
この設定は少し慣れが必要ですが、このサイズで3つのノブしかない割には簡単に設定が可能です。
PODや他のBOSSマルチエフェクターを使ったことがある人ならリハーサルの間に設定し直すのも難しくはないでしょう。

単体でマルチエフェクターとして使えるのに加え、前述の通り3つのエフェクトループを搭載しているのでスイッチャーとしても使うことができます。
接続順はLoop1→Loop2→Loop3で固定となっているため、ダイナミクス系や歪み系は前の方のループへ、空間系やモジュレーション系は後の方のループへ接続しておくのが良いでしょう。
私の場合はLoop1にオーバードライブ、Loop2にディストーション、Loop3にプリアンプを入れてました。

ループのON/OFFについては前述のように好きなフットスイッチに好きなように割り振れます。
しかも内蔵エフェクトのON/OFFと連動させることも可能です。
これがなかなか便利で、フットスイッチ一発でハイゲインサウンドからクリスタルクリーンへと切り替えることも可能なわけです。
こういったことができるのもデジタルの恩恵というわけですね。

パッチ切り替えのタイムラグや音切れは殆どと言っていいほどありません。
エフェクトのON/OFFだけでは対応しきれない程の音色チェンジの場合にはパッチチェンジで対応するという人でも問題なく使うことができます。
少なくとも私はライブでパッチ切り替えでクリーンとハイゲインとリードサウンドを切り替えましたが全く気になりませんでした。

他にもMIDIスイッチャーとしても使えたり、アンプのチャンネル切り替えができたり、外部フットスイッチやエクスプレッションペダルが使えたりと、できないことを探すほうが難しいのがMS-3です。
2018年現在で最も汎用性があり、様々なサウンドをクリエイトできるマルチエフェクター/スイッチャーと言っても過言ではないでしょう。
欠点はループの入れ替えができないことと、ループの間に内蔵エフェクトを入れられないこと、ループが3つしか無いことくらいしかありません。

導入すれば間違いなくボードの省スペース化、サウンドバリエーションの増加に貢献します。
絶対に入れたいお気に入りのエフェクターがあって、ボードはなるべく小さく収めたいけどサウンドは妥協したくないという人にはドンズバな製品です。
初心者でもこれを持っておけば将来的にも様々なジャンルの音楽やプレイスタイルに対応できますのでオススメです。
PCを使えばエディットも簡単にできますからね!


以上、BOSSのMS-3でした。

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