供給数★★★★☆
ノイズの無さ★★★★★
コストパフォーマンス★★★★★
オススメ度★★★★★
Vital Audioは日本で企画された、主にパワーサプライを生産するブランド。
このVA-R8は充電式パワーサプライとして一気に定番の地位まで上り詰めた超オススメ機です。
主な特徴は以下の通り。
①充電式パワーサプライ
②すべての供給が独立したオールアイソレート電源
③USB端子による充電、供給も可能
①についてですが、現在はいくつものメーカーから充電式パワーサプライが発表されています。
しかしながらその容量や信頼性、供給数においてVA-R8は頭一つ抜きん出た存在と言えます。
気になる容量はなんと8000mAh!
通常のアナログエフェクターであれば8口フルに使用しても1ステージどころか2ステージも余裕でこなせる容量です。
なんならそこらへんのモバイルバッテリーより容量が多かったりします。
充電式であるメリットとしては、まず電源口を取る必要がないため場所の制約が無いこと。
ステージ上のどこにでもエフェクターボードを置くことができますし、かつ配線をスッキリさせることができます。
また電源を取らないため、電源ノイズが混入しにくい(混入しない)ことも大きなメリットです。
照明やら何やらでステージ上はノイズの嵐ですが、それに一切影響を受けないというのは大きな強みですね。
②についてですが、これは従来から今に続くまでVital AudioがラインナップしているVA-08の特徴を引き継いでいます。
そもそもこのVAシリーズが注目されたのは、このオールアイソレート電源をこの価格で実現したためです。
それまでは非常に高価なパワーサプライにしか搭載されていなかったアイソレート電源を1万円前後で実装したのですから、電源に目ざといユーザーからの評判は大きかったようです。
オールアイソレート電源の魅力は何かと言うと、デジタルエフェクターとアナログエフェクターを混在させてもノイズが発生しないという点にあります。
例えば簡単な電源分岐型のパワーサプライだと、デジタルエフェクターのLEDの明滅や内部処理によって発生するノイズが電源を通じてアナログエフェクターへと影響を及ぼします。
これを防いでくれるのがアイソレート電源なのです。
近年ではデジタルエフェクターも数が増え、ボードに入れる人も増えてきたため、この機能が大いにフィーチャーされたわけですね。
①の充電式電源とこのアイソレート電源が組み合わさることで、電源については限りなくピュアなものが供給されるというのがこのVA-R8の大きな特徴です。
③についてですが、①②と比べるとまあオマケみたいなものですね。
例えばステージ前に充電容量が心配だけど楽屋の電源が使えないという時に、モバイルバッテリーやPCから充電をすることが可能です。
またあるいはこのVA-R8からスマホなんかに充電させることも可能です。
細かいユーザビリティにも気を使っているところが少しニクいですね。
ちなみに充電速度は当然付属の普通の電源から取ったほうが早いです。
まあこっちは緊急時用みたいなものですから。
ちなみに1口あたりの供給上限は9Vの300mA(2口だけ500mA上限)となっています。
これは大体のデジタルエフェクターを駆動させるのに足る量だと言えるでしょう。
Strymonなんかの大食いのやつらも500mAの方に挿せばスペック上は駆動できるはずです。
ただ大食いのデジタルエフェクターを繋げばその分充電も早く減りますので、充電残量には十分注意しましょう。
とまあかなり実用性に溢れたパワーサプライです。
大きさや重さもだいたいBOSSと同じくらいというのもボードに組み込みやすくてグッドです。
一つ欠点を挙げるとするなら、従来のVA-08にはあったマルチボルテージ(9V,12V,18Vを切り替えできる)機能が無くなってしまったことです。
一応昇圧用のY字ケーブルも付属しますが、それだと2口埋まってしまうんです。
充電式のためマルチボルテージを実現するためのトランスなどが搭載できなかったのだと思われます。
しかし欠点らしい欠点といえばそれくらいのものです。
大きさ、価格、供給数のバランスが取れており、非常にオススメできるパワーサプライです。
充電式パワーサプライに変えて、快適なエフェクターボードライフを送ってみませんか?
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