音のクリアさ★★☆☆☆
コストパフォーマンス★★★★★
オススメ度★★★★★
日本の老舗メーカーMaxonからAD-10というアナログディレイをご紹介します。
AD-10は古くから続くMaxonのアナログディレイの系譜の最新型といえます。
コントロールはシンプルなディレイ、リピート、ブレンドの3つ。
ディレイでディレイタイムを設定します。
アナログディレイながら最大600msのディレイタイムを実現しており、同じくアナログディレイの定番であるMXR Carbon Copyと同等です。
遅延素子には昔ながらのBBDを使用しているため、音の劣化具合はまさしくアナログで自然。
ディレイタイムではデジタルディレイには敵わないものの、この音の温かみというかナチュラルさはデジタルディレイのアナログシミュではなかなか味わうことができません。
ディレイ音は劣化していきますが、原音は極めて自然というかバイパス音そのままの音が出ます。
アナログディレイではこれは結構珍しいことで、多少なりとも原音にも影響が出ることが多いです。
しかしこのAD-10は原音は原音のまま素直に出してくれるため、前段で作り込んだ音に変化がほとんどありません。
これもAD-10の長所の一つと言えるでしょう。
リピートでディレイの繰り返しの回数を設定します。
アナログディレイといえばリピートを上げることによって起こる発振も魅力の一つです。
AD-10も発振させることは可能ですが、正直そこまで派手ではありません。
Carbon Copyはかなり発振しやすく音も派手ですので、それと比較するとやや発振しにくく地味であると言わざるを得ないでしょう。
しかし逆に言えば普通のディレイとして使う分には何の問題もないどころか発振のしにくさが扱いやすさにつながっていると言えます。
ブレンドでディレイ音と原音をミックスします。
これが12時で非常にちょうどいい塩梅に調整されています。
基本的には12時から始めて、好みで上下させるだけでOKです。
こんな感じで非常に扱いやすく、またアナログディレイとしての魅力に溢れたエフェクターと言えるのがAD-10です。
サウンドハウスですと価格も非常に安く抑えられており、コストパフォーマンスも申し分ありません。
個人的にはCarbon Copyよりこちらをオススメしたいところです。日本製ですし。
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