音作りの幅★★★☆☆
コストパフォーマンス★★★☆☆
オススメ度★★★☆☆
独自の筐体デザインと卓越したサウンドセンスで評価の高いAmptweaker。
様々なペダルをラインナップしていますがその真骨頂は5150アンプの開発者James Brown氏による歪みペダルにこそあります。
今回はその中からメタルに特化したTight Metal Pro(TMP)を紹介します。
従来ラインナップされていたTight Metalのサウンドと機能をもとに、よりファットなサウンドやブルータルなサウンドなど対応力を高め、機能を拡張したのがこのTMPです。
基本的な機能はBRPと同様ですので、この記事ではBRPと違う点やサウンドキャラクターに焦点を当てていきます。
共通の機能についてはBRPの記事を参照してください。
まず違うのがDIPスイッチになります。
左から2番目のThrashスイッチはその名の通り、よりスラッシーなサウンドを作り出します。800Hzあたりの中域をカットし、100Hzあたりの低域がブーストされます。
他はBRPと共通です。
そしてゲインレンジはBRPより遥かに高いです。
5150直系のストレートなメタルサウンドで、Gainスイッチをオフにすればオールドスクールなメタルも対応できる一方で、オンにすれば暴力的なまでに歪みます。
ノイズゲートが内蔵されているためキレの良いハイゲインサウンドが楽しめるのも魅力の一つです。
かなり金属的なサウンドキャラクターのため、メタル以外に活用するのは難しいところではありますが、特化した分メタルにおいては抜きん出た対応力を誇ります。
DIPスイッチによるサウンドシェイピングはもとより、3バンドEQが非常によく効くためミドルを押し出したモダントーンも、ハイを削ったローファイなトーンも思いのままです。
このためアンプを選ばないのも大きなメリットです。やはり真空管アンプでこそ真価を発揮しますが、JC-120などのトランジスタアンプでも魅力的なトーンを吐き出します。
単体ではかなりソリッドで乾いた音ですので、TS系のブースターと組み合わせるとその対応力に磨きがかかります。
試奏動画もアップしているのでチェックしてみてください。
より高い汎用性を求めるならBRP、メタルに特化するならTMPを選ぶと良いでしょう。
BRPと違い、TMPはそこそこ国内でも流通しているので大きい楽器店に行けば置いてある可能性もあります。
BRPより故障もしにくい印象ですので、安心して使っていけます。
以上、AmptweakerのTight Metal Proでした。
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