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2018年6月24日日曜日

【エフェクター】MXR M75 Super Badass Distortion

歪み量★★★★☆
音作りの幅★★★★★
コストパフォーマンス★★★★★
オススメ度★★★★★

MXRから、安価ながらかなり本格的なディストーションを紹介します。
このSuper Badass Distortion(以下SBD)は3バンドEQを搭載したシンプルなディストーションです。
MXRといえばシンプルな3ノブで、EQはトーンノブだけというエフェクターが多いイメージですが、こういうのもしっかりラインナップしてるんですよね。

歪みに関して言うと、これまでのMXR感あるザラッとしたアメリカンな質感は踏襲しながら、格段に扱いやすさが増したサウンドになっています。
従来のディストーションと比較すると少しブリティッシュ系な匂いもしますね。
コンプレッション感もやや強めで、多少手を抜いて弾いてもごまかしが効いてくれます。
アンプライクというよりはエフェクターっぽいような、どこか尖ったところがあるサウンドですが、この扱いやすさはさすがMXRといったところでしょうか。

歪みの幅はほぼクリーンなクランチサウンドから、メタル一歩手前くらいまでとかなり幅広く取られています。
9時くらいまでがクランチで、そこからググッとゲインが上がっていき、3時でほぼ最大になります。
3時以降はよりコンプレッション感とサステインが増えるような具合です。
またディストーションにありがちな、ゲインを下げたサウンドが使えないなんてことがありません。
ゲインを下げても切れ味や音のハリは保ったままなので、ディストーションながらブースターのように使うことも可能という優れた特性を持っています。

3バンドEQの効きも非常に良いのがまた使いやすいです。
アンプ側のEQはほぼフラットにしておき、こちらのEQで音作りをしてしまうのが手っ取り早いと思えるほどギターの美味しいところに効いてきます。
もちろんアンプのEQで美味しいクリーンサウンドを作り、こちらのEQで補正しながらディストーションサウンドを作る・・・というやり方もバッチリです。
肝はミドルで、下げきってもシャリシャリした薄っぺらい音にはならず、上げきってもモコモコした使いづらい音にならないという絶妙さを持っています。
ベースやトレブルはアンプやギターとの相性で12時を基準に適宜設定し、ミドルで音の方向性を決めてやるような使い方がオススメです。

またボリュームがやたら大きいです。
だいたい9時~10時位でバイパス音と同じ音量でしょうか。
幸いボリュームの設定によって音が大きく変わるわけではないので、そこらへんは特に問題になることはないでしょう。
むしろブースター的な用途にはこれくらいボリュームがあったほうが使いやすいのではないでしょうか。

これだけの完成度ながら、新品で1万円ちょっとという価格は非常に魅力的です。
コストパフォーマンスで言えば激安中華ペダルを除けばトップクラスでしょう。
中古でも8000円くらいと値が落ちにくいのも実力の証と言えるでしょう。
今までのMXRの歪みがいまいち気に入らなかった人にも是非試して欲しいディストーションペダルです。


以上、MXRのSBDでした。

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