利便性★★★★★
使いやすさ★★★★★
コストパフォーマンス★★★★☆
オススメ度★★★★★
スイッチャーには大きく分けて2つの種類があります。
1ループを1スイッチずつオン・オフする単純なループスイッチャー。
それぞれのループのオン・オフ状態を記憶し呼び出すプログラマブルスイッチャー。
まあプログラマブルスイッチャーにはだいたい単純なループスイッチャーの機能も備わっていますが。
このChameleo Tale Loop(以下CTL)は後者のプログラマブルスイッチャーになります。
基本的な機能についてはOne ControlのHPを参照してもらうとして、特筆したいのはその操作性の良さです。
それぞれのループのオン・オフの状態を右上のスイッチで切り替えるだけで設定が終わるという簡単さ。
エディットモードにしたりいちいちセーブしたりという煩雑さは一切ありません。
これがCTLをイチオシする一番の理由になります。
CTLは4ループ+1ループ(+チューナーアウト)の構造を持っています。
つまり単純に直列5ループのスイッチャーとして使うこともできれば、直列4ループ+アンプのセンドリターン用の1ループというように使うこともできます。
またNBUF INを活用することで、少し接続は複雑になりますがBJFバッファを1箇所好きなところに入れることができます。
通常使うであろうBUF INではインプットにバッファがかかりそれ以降はローインピーダンスな信号になりますが、NBUF INを活用することによりループの中にありながらハイインピーダンスで入れたいエフェクター(ファズなど)にはハイインピーダンスを入れることが可能になります。
プログラム可能なのは3バンク×5プリセットの15プリセットとなります。
右のバンク切り替えスイッチを踏むことでLEDが赤、青、緑となりバンクが切り替わります。
しかしバンクのLEDは3色ですがプリセットのLEDは赤色のみとなります。
なので青バンクなのでプリセットも青色になる・・・というわけではありません。
ここは少し残念なポイントですが、価格と機能を考えると切り捨てざるを得なかったのかもしれません。
ちなみに左のミュート・チューナースイッチは青色LEDです。
バンク切り替えスイッチを長押しで単純なループスイッチャーモードへと切り替わります。
基本的には使うことはないんじゃないかと思われますが、これはトラブルシューティングの際に非常に役立ちます。
スイッチャー特有の弱点として、配線と接点が多くなるため機材トラブルの可能性が上がるという点があります。
どこかのパッチケーブルが断線したら・・・、エフェクターが故障したら・・・といった際に一気に音が出なくなる可能性があります。
その際にループスイッチャーモードにすることで簡単に1ループずつ確認することができるのです。
またプログラムしきれなかった音色をこのモードでカバーすることも可能です。
スイッチの感触は「カチッ」と手応えがあるタイプではなく、「シャコン」と奥までスムーズに踏み込めるタイプ。
このおかげでスイッチングノイズが抑えられており、スムーズな切り替えにも繋がっています。
操作性の良さ、ループ数、プログラム数、いずれをとっても非常に使い勝手が良くできており、初めてのプログラマブルスイッチャーとして特にオススメできます。
私自身初めてでしたが説明書を読むこと無くあっというまに使い方を理解できました。
また普通に使う分には必要十分な音色を5ループで作ることができました。
それでいて新品で2万円ちょっとというのは非常に魅力的です。
小型のボードにも収まるほどコンパクトですので、小規模なシステムにもオススメなスイッチャーです。
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