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2017年11月17日金曜日

【エフェクター】Lovepedal Kalamazoo Gold

ゲイン量★★☆☆☆
音作りの幅★★★☆☆
コストパフォーマンス★★★☆☆
オススメ度★★★☆☆


アメリカの人気ブランドLovepedalが放つオーバードライブ。
昨今流行りのケンタウロス系オーバードライブの走り的存在であり、今もなお高評価の定番ペダル。
濃密な倍音と2つ備えたトーンコントロールにより使い勝手が良く、メインのオーバードライブとしてもブースターとしても活用できます。

画像の金色のタイプのものとクローム筐体のものがあり、それぞれ音が異なります。
クロームのものは音が若干柔らかめで、より普遍的なオーバードライブ。ゲイン量もやや高め。
金色のものは音にハリがあり、よりケンタウロス色の強いオーバードライブ。若干高域が強めなのが特徴。
と、ざっくりと分類はできますがLovepedalの特徴として地味なマイナーチェンジが多いため、個体差が大きいペダルでもあります。
単純にノブや外観が変わっているものや、中には内部部品まで変わっているものもあるため、購入の際には是非とも試奏してから見定めたいところです。

特徴的なのがTONE及びGLASSコントロールで、TONEは普通のペダルとは違って時計回しに回すと高域をカットするように働きます。
一方GLASSコントロールは低域を保持したまま高域を付加するように働くため、この2つを織り合わせるように操作するのが難しい。
ポイントとしては両方を絞りきった状態がフラットな設定であることを意識すること。
そこから低域が美味しいところまでTONEを上げ、それからGLASSで輪郭を付け足すようにしてやるとうまくいきやすいです。
私は基本的にTONEは9時、GLASSは12時に設定しています。
それぞれ非常に見にくいミニノブなので、マーカーなどで目印を付けておくと良いです。逆に一度設定してしまえばそうそう弄ることはないでしょう。

オーバードライブの中でもゲイン幅は広い方で、完全なクリーンから滑らかなリードがこなせるくらいまで幅広くこなします。
またボリュームの調整幅も広く、後段のペダルやアンプを十分にプッシュしてやることもできます。
個人的には単体のオーバードライブよりはブースターとして使ってやるのが美味しいペダルなので、LEVEL高めDRIVE低めで後段のペダルをプッシュしてやりたいですね。

ゲイン量の割にはややノイズは多めな印象。
しかし18Vで駆動させれば9Vの時よりもノイズは目立たなくなります。
18V駆動させることにより9Vの時とは比べ物にならないほど音にハリが加わり、よりクリアになるのも利点です。
特にブースターとして使った時にこの恩恵は顕著で、膜を一枚取り払ったかのように音に力強さが加わります。
そのため出来る限り9Vではなく18Vで駆動させたいペダルですね。

試奏動画もアップしているのでチェックしてみてください。


動画中の私のペダルにはTONEに"High Cut"、GLASSに"Presence"とシールを貼っており、ノブもホワイトマーカーで半分塗っています。
これは単純に視認性を上げ、直感的にわかりやすくするための工夫です。
現在はLEVEL3時、DRIVE9時に設定して59 preampやBE-ODをプッシュするブースターとして活用しています。
これまでのどのブースターよりも美味しいところがプッシュされ、それでいて音の明瞭さが失われず力強さだけを加えられるため非常に良い具合です。
昨今のケンタウロス系ペダルに比べるとケンタウロス感はやや薄いものの、純粋に汎用性が高く使い勝手の良いオーバードライブなので、TS系やトランスペアレント系などが飽食気味な人には意外としっくりくるかもしれません。

以上、LovepedalのKalamazooでした。

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