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2017年11月18日土曜日

【パワーサプライ】VOCU Baby Power Plant & Double Power

サウンドハウスで取り扱うやいなや、コンパクトさと価格の安さ、そしてかゆいところに手が届く仕様とラインナップで大人気となったVOCUのパワーサプライについて紹介します。


VOCUのBaby Power Plant(type-B multi voltage)は、MOOERサイズながら9V出力が11個、12Vと18V出力がそれぞれ1個の計13個という超多数の電源供給が可能なパワーサプライ
入力は12V。付属のアダプターはなんと2000mAまで供給でき、しかもサイズはCAJやSilent Powerなどの小型タイプ。
「とにかく大量のエフェクターに供給できてボードを圧迫せず軽いのがいい」という人にはドンズバな製品です。

電源が投入されると本体上部のLEDが点灯するため、ちゃんと電源が来ているかもわかりやすいです。
特に各電源がアイソレートされているというわけではない、単純な分岐タイプなのでアナログとデジタルを混ぜてしまうとノイズが入ってしまうがこのサイズならば仕方ないところです。
2000mAで13口というのは破格で、まず普通のアナログエフェクターならフルに接続しても十分に駆動させることができます。

注意しなければならない点が2つあります。
1つは長時間使用していると本体が熱を持つこと。
4時間ほど連続使用していても機能がダウンしたり停止したりすることはなかったですが、周辺機器(特に真空管搭載エフェクターなど)や固定用のマジックテープの粘着部分に影響する恐れはあります。
対策としては他の機器とは離しておくのがベストですが、少なくとも真空管など熱によるダメージが危惧されるものだけでも離しておきましょう。
もう1つは各DCジャック位置が近すぎること。
サイズが小さいため仕方のないことなのですが、DCケーブルの形状によっては隣接して接続することができない場合もあります。
また数も多いためケーブルの取り回し方には工夫が必要になってきます。結束バンドやL字I字の組み合わせなどを駆使して上手くまとめてやりましょう。

総評としてサイズ感と軽さ、圧倒的な供給数は他のサプライの追随を許さないところではあるし、価格もかなり抑えられています。
エフェクターが増えたとしてもまず賄える数であるため、初めてのパワーサプライとしてもオススメです。

供給数★★★★★
組み込みやすさ★★★★☆
コストパフォーマンス★★★★★
オススメ度★★★★☆

今回はもう一つ、同じくVOCUから出ているDouble Powerというお役立ちアイテムを紹介します。

こちらは入力された電圧を倍にして出力するという昇圧器
昨今は18V対応のエフェクターが増えており、パワーサプライも前述のBaby Power Plantを含め18V出力を備えているものも多いですが、パワーサプライの分だけでは足りないという状況も出てきます。
そうした際に役立つのがこういったコンパクトな昇圧器であり、Xoticなどからもリリースされるなど細かいながらも需要がある商品です。

本体自体もLED点灯等で電力を消費するため正確には倍ではありませんが、およそほとんどのパワーサプライは9V以上で出力されているため、こちらから出力される電圧はほぼ18Vとなります。
これによって9V出力の端子からでも18V電源を取れるため、エフェクターを高電圧駆動させることができるというわけ。

昇圧することによる恩恵は様々ですが、一般には以下のようになります。
・レンジが広がる
・ノイズが減る(目立たなくなる)
・ゲイン量が減る
・コンプレッション感が少なくなる
・ピッキングニュアンスやダイナミクスがよく出る

エフェクターが18Vに対応しているのであれば、一度は試してみるのもいいでしょう。
そうした時にこういったアイテムは非常に有用になってきます。特にこれはDCケーブル間に挟むだけであるし、サイズも非常にコンパクトなためボードに忍ばせやすい。

なおINとOUTが筐体にはっきり書かれているように、こちらは万が一逆に接続すると即内部トランスが昇天してしまうため、そこだけは細心の注意を払いましょう。

お役立ち度★★★★☆
組み込みやすさ★★★★★
コストパフォーマンス★★★★★
オススメ度★★★★☆

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